2009年01月22日

愚か者の杖

 北方健三著「水滸伝」の、続編「楊令伝」の最新巻が、出ていないかと検索していた、
最新巻はすでに購入し、読み終えていたので。他に何かないかと暇に明かせて検索・・・
夢枕獏「東天の獅子」が出てきた、本屋さんで立ち読みし、すごく面白そう・・・
購入しようかと、さらに他を、探していたら、「愚か者の杖」があり、ト書を読んで、
獏さんがカメラマン佐藤秀明さんと組んで、5大陸に怪魚、猛魚追って、東奔西走・・
釣りの本に、目が無い私は、当然購入を決意・・・・



 その昔、故開高健さんがやはり、5大陸を東奔西走した釣行記・・・に匹敵?
アマゾンドットコムからすかさず購入、今日それが届いた、早速読み始め、
軽妙な文体で、非常に読みやすく、釣り人の心をくすぐる・・・・・

 書き出しに「釣り人は、聖地を持たない巡礼者である。あるいは、杖の代わりに、
竿を握った旅人である。」
 「竿の一方の端には魚が、もう一方の端には愚か者がいるのが釣りである」と
古の賢者は言った・・・・・  

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2008年12月18日

オーパ!

 1978年11月発刊、開高健著、写真 高橋昇、集英社
OPA“オーパ!”何事であれ、ブラジルでは驚いたり感嘆したりすると“オーパ!”という

 この本は、著者の開高 健さんがブラジル、アマゾン流域から南米を釣り竿を担いで、
心はアマ、腕はプロ、の心意気で放浪する、釣り旅行記・・・・



 心に響く言葉と美しい写真が、何とも言えない1冊です。
この書籍は、これを皮切りに、世界中を歩き回る膨大な釣り旅行記&文学。

 私も、これに習って何時かはと、思いながら釣り竿担いで37年目を迎えようとしています。
どこへ、向かって行けるのでしょう?
  

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2008年12月06日

21のヤマメ物語

 1984年3月発行、朔風社刊、21人の釣り人によるヤマメのエピソードを綴った。
今は亡き方も、生き生きと文章をを綴って、永く釣りをしていると一度は経験した事や
山の不思議を感じる・・・



 24年も前に、書かれたお話とは思えないくらい、今読んでも鮮やかです。
西洋毛鉤釣、餌釣り、疑似餌(ルアー)釣りとジャンルの色々な釣りシーンや
ヤマメを釣る心理状態が、21人の釣り人により、鮮やかに描かれています。

オフシーズンには良いかも、ただし、読み終わると
無性に釣りが・・・・・・・(笑)
  

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2008年12月05日

滅びのモノクローム

 第48回江戸川乱歩賞受賞作、日光の骨董市で主人公が手に入れた、
西洋毛鉤釣用糸巻き機(フライリール)英国ハーデイ社の“パーフェクト”把手は象牙、丸いラインガードは赤瑪瑙石からの削り出し、メンテナンスのしにくいインスプールタイプ、MK-Ⅱチェック・・・・



 序章は、太平洋戦争末期の長崎から始まり、日光の骨董市へ、西洋毛鉤釣用糸巻き機(フライリール)英国ハーデイ社の“パーフェクト”とくれば、作者は相当な西洋毛鉤釣に入れ込んでいる事がわかる。

 2002年の江戸川乱歩賞受賞作、西洋毛鉤釣を題材にした推理小説、つい面白く、夢中で読み込んでしまった・・・・  

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2008年12月04日

ありがとう魚たち。面白かったよ釣り人生!

 TV番組“ザ・フィッシング”の初代キャスター、日本の釣り業界の大御所「西山徹」さん
その西山さんが、病魔と闘いながら釣りの世界に遊んだ日々を赤裸々に綴ったエッセイ集です。

2001年3月2日 52歳で急逝されました。



 こんなにも釣りと言う遊びが人生の妙薬のように、心を浸していくものか・・・
私の人生にも釣り無くして、無味乾燥な人生になってしまうと思う。

 釣竿を羅針盤に色んな夢と、友達と家族をいっぱい思いながら過ごしたいと
思わせる、エッセイ集です。

 私、十数年前に福井県の九頭竜川のほとりで、西山さんとお会いしました。
素晴らしく紳士な方で、気持ちよく釣り場を譲っていただき、楽しく釣りをさせていただきました。  

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2008年12月03日

魚神 -さかなかみ-

 1986年発行の西洋毛鉤釣(Flyfishing)エッセイです。著者は“浜野安宏”さん・・・浜野商品研究所の社長を務めるかたわら、西洋毛鉤釣の普及や“フレンズオブリバー”を設立し、河川環境の整備、清掃を啓蒙、実践しました。
 私もこの活動に参加して、庄川の河川清掃を手伝った事が有ります。

 この著は、浜野さんの家族愛や釣に対する思いが込められた1冊だと思います。



 私も、何時かはこんな生活や生き方をしたいと思う内容で、
普通の人々である自分にはかなり程遠い世界である事も認識させられ著作でも有ります。

 ああ、今はどうなっているのか“フレンズオブリバー”・・・・懐かしい  

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2008年12月02日

定年釣り師・・・

 “今日も、明日も、あさっても、釣り日和”表紙にこんな言葉が載っています。僕の憧れ・・・
あと少しで、僕もそんな身分に・・・・・(笑)

 でも本の中には、時間がありすぎても、釣り三昧は難しいとあります、
色々な家事、問題が山積みされていることと、いつでも行けると言う気持ちが・・・


 著者の「村田久」さんは東北在住、雑誌「フライフィッシャー」にエッセイを連載。
若い頃から、サラリーマンとエッセイストの二束の草鞋を履いて見え、心温まる文章で、
気持ちの良い、ブナの森と川の畔が・・・・

あと少し、楽しみ、楽しみ・・・(笑)  

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2008年12月01日

動物記・・・

 少年の頃からの愛読書に、“シートン動物記”があります。
鋭い観察力と感性で素晴らしい文章の動物記、子どもの頃に夢中に
なって呼んだ物でした。


 
 この“動物記”はごく最近に出された物です、内容は3篇からなる物語・・・
1篇は、獰猛なグリズリーと人間の愛情物語。2編は兄弟犬の数奇な運命を描いた物語。
3篇は、草原に生きるプレーリードックの命がけの戦い。

以上の3篇が収録、どれもシートンの動物記に勝るとも劣らない傑作、
自然と遊ぶ楽しみや嬉しさを知る、西洋毛鉤釣師には何とも言えない名作・・・
  

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2008年11月30日

ライズ戦記・・・

 釣りシーズン(渓流は基本的に2月1日~9月末)終了後、やることが無く無聊を、
慰めることに、西洋毛鉤の製作、管理釣り場で釣り感を磨く、投射(キャスティング)の、
練習、くらいが釣師それも西洋毛鉤釣師のオフシーズンの楽しみかな?


 私の楽しみに、本を読む事があります。本は基本的に
釣りのオフシーズンだけに楽しんでいる訳ではないですが、良くこの時期に、
読む事は確かです。
 その中の一つに、増田さん著の“ライズ戦記”があります。雑誌“フライフィッシャー”に
2004年~2006年連載した物を加筆し、単行本で出版された物。

 内容は、私が釣りに夢中になっていた時代とかさなり、自分の釣りともかさなり・・・
・・・“経験的にコンビニの登場と川の荒廃は、多くの場所でかさなる気がする。”こんな文章が
あり、不思議に納得してしまった。  

Posted by 西洋毛鉤釣師 at 17:44Comments(0)TrackBack(0)