2008年10月16日

ウェィパ釣行記(Vol.4)

 アダムがグレッグと何か話し、私にディープシーラインでポールに際を深く沈めてハイスピードリトリーブで釣りをしなさい。と言う様な事を指示、早速キャスト、リトリーブ、ガッンとロッドもリトリーブしていた左手も止まってしまう強烈な手ごたえ、余ったラインをリールに急いで巻き取り日本では滅多に、味わうことが出来ないリールファイトです。掛かると同時にアダムはボートをポールから離します。
頭の中は真っ白に、何もかも吹き飛んでただ魚とのやり取りの世界へ、顔はニヤニヤ状態だと思います。10分位か、もう少し時間が長かったかは分かりませんが、上がってきた魚はティリーフ(お茶の葉)トレバリーでした。その名の通り体にお茶の葉を散らしたような模様があります。掛かってくるトレバリー体長はどれも80cm前後、2~3kg、ポールで次から次へとトレバリーを釣り上げ、気持ちの良い気分で昼食をとりボーッとしていると、アダムが「次はどんな魚が釣りたい」と言う様な話の中に「ツナ」が出ました、出発前に聞いた記憶がある「ロングテールツナ」「ミナミマグロ」、どんな釣り方をするかも判らないままに、アダムに「ツナ」と言っていました。


ボートはツナを求めてひたすら走り続けます。前方に鳥山、海には飛沫が上がっています。飛沫に向かってボートは走り、飛沫の手前で減速「キャスト」の声がアダムから飛びます。#10ディープシィラインをキャストすばやくリトリーブ・・・
 そんな動作を鳥山に向かってはキャスト&リトリーブ、全力で走るボートの上から
振り落とされそうなりながら・・・キャストの体制のまま海の飛沫(ボイル・・・魚が群れで就餌する時にお湯が沸く様に水面がざわめくこと)に突撃、ストップ&キャスト・・・
 滅茶苦茶面白い、釣りとハンティングを併せた面白さ、何回か繰り返したとき私のキャストしたサーフキャンディー(西洋毛鉤の名前)にツナがスローモーションでも見る様にアタック!見事にフッキング・・・それからが大変でした、リールからラインが高速で一気に150mくらい出て行く、みるみるリールにまいてあるラインの残量が心細くなる、思い切りロッドを立ててツナを止め、ラインを巻き取る、アダムはボートをあやつりツナに近づけ・・・ツナの走りは止まったが、ツナとの綱引きが延々と続くではないかと思えるほど、ラインを巻き取ってはまた引き出されるファイトを30分以上・・・ロッドを持つ腕は悲鳴を上げ、ラインブレイクでもいいから早く止めたい・・・・
 最後は船べりに近づいたツナをアダムが玉網で掬い上げてくれ終了・・・・
暫く放心状態、80cm位のツナで海の化け物と戦った様な気持ちに・・・・


ティリーフトレバリー

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