2008年10月13日

ウェィパ釣行記(Vol1)

 不思議な気持ちだったのです、何十年前に小学校で覚えた名前の土地に、ロッドを抱えて立っています。「ウェィパ」ポーキサイト積出港として、また、産地として地理の一環で覚えたのです。
 目の前に広がる海は、凄く静かで穏やかな海です。でも地図を見ると、外海ではなく湾であることが良く判ります。
これから数日ロッドを振る舞台、逸る気持ちを抑えながらも、身体はわくわくうきうき。
ロッドをセットし終えるのを見計らって、ガイドはボートを滑らします。ボートは穏やかな海に白い航跡を引きながら、心地良い振動で私を包んでいます。振動に包まれながら、笑みをこぼし、肩を震わせている自分がいます。この釣りを始めた三十数年前には外国へ釣りはただ憧れでしかなかった処に自分自身がいる現実に笑みが・・・・・

2001年9月11日(月曜)アメリカでは大変なことが起きていた。私は、11日の朝何気なくテレビをつけて起き抜けのぼんやりする頭で、煙りを吹き上げる高いビルの映像を見ていました。何が起きたかまったく理解できずにTV画面を見ていた。アナウンスは国際貿易センターに飛行機が激突したと叫んでいました。最初は大変な事故になったと思っていたが、2機目の飛行機が激突する映像を見たとき、アナウンスはテロリストによる攻撃だと叫んでいました。

 3日後の14日にはオーストラリアへ出発の予定、TVのニュースではアメリカやヨーロッパ、オセアニアの国際便の飛行はテロの影響で自粛、オーストラリアは夢と消えたと思ったが、13日のTVニュースではオセアニア方面の飛行は解除されたと言うテロップが流れ、何とかオーストラリアへはいけるようになりました。
 
 14日、出発の3時間前に一緒に行く仲間のところへガイドから電話が入り現地での国内線飛行機会社(アンセット)が倒産、国内便が無くなったとのことです。先の思いやられる釣り行になりそうな予感ですが、釣り人の性で当然、幸先の良いことしか考えないお気楽道中です。


 私は、旅行代の他に、タックルを新調、ロッドはセージRPL-XI#12、#10リールはエーベルのビックゲーム4N、3Mシステム2#11、アイランダー4.0、ラインはフローティングのクイックシューター#10#12、シンキングはディープシー#10・#12、Flyも沢山巻き、数年はタイイングの必要が無いほどです。お陰で余分に費用がかさみました。それで中止となったら泣くに泣けない貧乏くじです。

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